丸 本 の 心

丸本 垚プロフィール

昭和19年生まれ。
愛知県窯業職業訓練所で陶磁器製作を学び、
昭和42年から丸本昌子の指導のもと人形
製作を始める。
平成7年、六代目を継承する。
同年、三次市無形文化財に指定。
平成18年、広島県無形文化財に指定。

どんな思いで製作されていますか 

 三次では今でも節句に三次人形を子どもに贈る風習が残っていて、製作している人形の半数以上は地元の方が購入されます。
 三次の人たちは天神さんを愛し、崇拝している。その気持ちを忘れないように心をこめて製作しています。
 人形は子どもの健やかな成長を願う親の願いが込められたもの。人形を通して人を大事に思う心の大切さを伝えたい。
製作の中で最も気を使うところは

 目描き。天神は凛々しく美男子に、女物は優しく、武者物は力強く描く。納得いく顔はなかなか描けない。日々勉強だと思っています。
一年かけて作られる人形について

 暖かくなると、膠が溶けやすくなってしまい、色が斑になって綺麗に塗れなくなる。夏にはカタヅクリをして、冬には色付けをする。
 自然に逆らってまで作る必要はない。一年一工程を守っていくつもりです。
型の保存について

 工房には100種程の型が残っていて、これらの型の点数や種類・サイズなどを記録していきたい。
 人形の彩色については、デジタルカメラで撮影したデータをパソコンに保存しています。
 その中には破損したものあり、漆を用いて修復も行っています。
広島県無形文化財に指定されて

 伝統を守っていくのは大変だが、指定を受けたことで、さらに精進していこうという思いが強くなった。
これからの展望

 保存しているすべての型の人形を復元すること。
 時代によって人形の顔や模様なども変化している。伝統を守りながら、現代の三次人形を表現したい。
 また、私独自の「平成の作品」も手がけていきたい。

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