| いろいろなかたちの草鞋 | |||
![]() | 草鞋(わらじ)は旅や労働に履かれたはきものです。 草履(ぞうり)や下駄(げた)は鼻緒だけで履きますが、草鞋には長い緒(お)という紐があって、それを足の甲や足首で結んで履きます。 草履や下駄より、履いたり脱いだりに時間はかかりますが、爪先から踵まで足にピッタリと履くことができます。 その草鞋の基本的な構造や、いろんな形の草鞋をご紹介します。 | ![]() | |
| 右 (→)は草鞋の構造を説明したイラストです。台の爪先から出ている緒は、鼻緒のように指股で挟み、乳(ち)を通り、かえしを通って足の甲や足首で結びま す。この緒は、足を乗せる台(だい)内部の芯となる縦縄〈芯縄〉でもあります。また、踵をうけるかえしも縦縄の一部です。 | |||
| このページでは、乳の数が4つある草鞋を紹介します。国内には乳の数が4つの草鞋が最も多く、乳とかえしの関係で、乳の数が4つの草鞋を3種類に分けることができます。 | ||
![]() | かえしが乳に挿入される 左の写真、上は群馬県片品村の草鞋、山仕事・旅・魚釣り・筏流しに履かれた。 下は新潟県佐渡市達者のチーワラジ。乳のある草鞋をこう呼ぶ。この草鞋は祭りで履かれた。 | ![]() |
![]() | かえしは乳に挿入されない 写真は青森県鶴田町の草鞋。かえしは乳に挿入されない草鞋は、かえし自体も短く作られる。 この草鞋は大正はじめに北海道の鰊場に出荷されていた。台の中央がくびれ、ひょうたん形をしている。砂浜で足の裏に入った砂がこぼれて履きよいという。 | ![]() |
![]() | かえしは乳に引掛ける 写真は滋賀県彦根市の草鞋。かえしは乳を通すのではなく、かえしに乳を通す(引掛ける)。主に近畿地方で分布する。 | ![]() |