草鞋は足の爪先から踵までを固定できるので、旅や山仕事など足もとをしっかりさせる必要のある時に大変適した履物です。
しかし、足の裏を覆っても、開放性のはきものなので足の甲は露出します。
寒さや、けがから足を守るために爪掛をつけるなどの工夫がありました。
爪掛をつけた草鞋                

右の写真は大分県小国町のユキグツと言われる草鞋。
普通の草鞋に足のをすっぽり覆う爪掛をつけている。
雪の日の猟や山仕事に履かれたものである。    
ユキグツ
雪草鞋雪草鞋

上の写真が普通の草鞋に爪掛をつけたものである
のに対して、左の写真の草鞋は爪掛をつけてしか
履けない形をしている。
このようなはきものは、雪の日に用いられるため
雪草鞋と呼ばれる事が多い。

左は石川県白山市白峰のユキワロジ。
雪中の木の切り出しや兎とりなど山仕事に履かれた。
雪草鞋左の写真は富山県南砺市利賀村の雪草鞋。
雪中の労働や遠出に使用された。
台と爪掛が分けられると、乾かしたり
修理が易しいという。

上の白山市の雪草鞋とは爪掛を固定する
爪先の形状が異なるが、こういった雪草鞋は
当館の収蔵資料で見る限り、北陸から
中国地方の日本海側にかけて分布する。

爪掛草鞋               

 上で紹介したものの他に、爪掛が台に  
作りつけてあるものもある。      

右は青森県鶴田町のツマゴ。      
奥は新潟県南魚沼市欠之上のスッペ。  
手前は群馬県みなかみ町藤原のオオグツ。
左は兵庫県新温泉町岸田のツマゴ。   
それぞれ、雪の山仕事などに用いられた。
また、群馬県のオオグツは、夏の山仕事で
も、蛇にかまれないように履かれた。  
爪掛草鞋

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