こぼれ話−その3−

「この靴が木で出来ているの?」
展示を見て疑問に思われる方もあるようです。でも本当なのです。全体に非常に精巧な透かし彫りがほどこされ、表には金色、内側には赤色の着色がされています。
これは、17世紀後半のフランスのものです。展示には初めてのお目見えとなります。
17世紀といえば、ヨーロッパの靴にヒールが付き始めた時期です。このヒール、ちょっと前方に付いているのがお分かりでしょうか。土踏まずの下あたりで、足(靴底?)を支えているのです。18世紀のヒールに近い形ですが、造形的には木が先取りしていたのでしょうか。ヒールのないシルクの靴に重ねて履いたのかも知れません。
由来書によると、儀式用のものだということで、きっと金色に輝いていたのでしょうね。

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