日本と東アジア

日本には伝統的に開放性の下駄と閉塞性の木沓がみられた。開放性はきものの北限といえるのであるが、最も日常的に(1)−Aの下駄を用いており、種類は差歯下駄・庭下駄など多彩であるが、形はシンプルで左右の違いもない。この左右同形で前緒穴が中央にあくのは日本だけの特徴である。

古代の日本に大きな影響を与えた地域であるが、木のはきものには大きな違いがある。韓国では(2)−Dのナマクシン、中国ではEのモーウォと閉塞性のものと、(1)−Cが用いられていた。ただ、中国南部の少数民族や台湾には(1)−A・Bがみられる。

日本:庭下駄 ※明治。スギと稲わら

日本:差歯高下駄 ※キリ台にカシ歯

日本:まさ下駄

中国:江蘇省、モーウォ ※ヤナギの底に芦の花を編んだ甲部

中国:湖北省、ムージィ ※低い歯が付く

韓国:19世紀後半 ※歯の形は日本の古墳時代の下駄に相似する

日本:ツッカケ ※昭和25年頃のもの

日本:木沓、挿鞋 ※寺院で使用。キリに錦をはる

中国:雲南省、ムージィ ※少数民族アイニ族のもの

台湾:ツァキァ ※キリ台にシュロ

韓国:歯のある台に革の覆いが付く、李朝のものか

韓国:済州島、ナマクシン ※雨天用

ちょっとこぼれ話・・・その1/その2

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