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作家井伏鱒二は広島県福山市の出身です。有名な『黒い雨』や『山椒魚』に埋もれていますが、『木靴の山』という作品も残しています。
この『木靴(サボ)の山』は、昭和33年東京新聞に連載され、34年10月20日に筑摩書房から初版が出ています。展示の本は、ふくやま文学館所蔵の初版本です。
これには、重要な舞台として松永が登場します。日本でもサボを作ろうと考えた人たちが、そのために松永の下駄製造技術の力を借りようとするのです。サボや下駄、材木についても多くの記載があります。
連載に先立つ30年頃、井伏鱒二はパリを訪ねたそうです。展示の木靴サボは、その時、パリの蚤の市で購入してきた2足のうちの1足です。重量感のある靴で、機械ではなく手作りのようで、細かい刃物の痕もたくさん残っています。
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