ゴム製はきものからケミカル素材へ

大 正になると洋服や靴の普及にともなって、高価な革靴に代わる安価で大衆的な靴が求められた。それに応えたのがゴム製のはきものであった。大正9年 (1908)の総ゴム靴から始まり、11年にはゴム底布靴ともいえた「地下足袋」が売り出される。総ゴム草履も加わり、第二次大戦後まで用いられた。しか し、戦後の生活が落ち着くなかで、ビニル樹脂を加工したケミカル素材が出現し、革靴に近いファッション性の高さから、はきものの主流となっていく。

大正の総ゴム靴
昭和50年代のケミカルシューズ

資料紹介
大正の地下足袋
昭和初期の総ゴム草履
初期のビニールサンダル
鼻緒のサンダル

【プラス一言】日 本でゴムの加硫(生ゴムに硫黄などを加えて加熱処理すること)に成功したのは明治19年(1886)のこと。それをキャンバスシューズに発展させるゴム底 布靴に結びつけたのは、足袋屋さんでした。現アサヒコーポレーションの日本足袋、現月星化成のつちや足袋が、地下足袋だけでなくゴム底運動靴やマラソン足 袋を競いました。その後、ケミカルシューズの製造に移っています。


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