あなたのお雛様を探しに来ませんか

会期:2月4日(金)〜4月10日(月)

 

 古くから、雛人形は、時代によって、土地によって、家によって、様々な人形
が、各々の願いを込め飾られてきた。
 近年では、子供や孫のために、ではなく何らかの事情で幼い頃に自分の雛人形
を持たなかった人が、「私のためのお雛様」を求め飾ることが増えている。また、
暮らしに彩りを潤いを求め、季節感を取り入れるため、雛人形を装飾的に飾る人も
増えているという。それほど雛人形は女性にとって特別の意味をもつ、心ひかれる
ものなのだろう。

 

 

 今回の企画展「雛の里」では、そんな気楽に飾れる小さな雛人形を中心に、福山
市周辺で活躍されている方々の作品と当館収蔵の郷土玩具を展示した。また、雛人
形の飾り方としては、展示室内に坪庭と和室を作り、家具や家電を配置した部屋に
塗盆や陶磁器、植木鉢などを台にして、通常の雛段飾りとは一風異なった雛飾りを
試みた。

一、雛人形 

 地元福山市周辺で活躍されている方々の作品

 

折り紙

福山市在住の作田芳子氏の作品10組。
作田氏は日本の伝統文化の折り紙を広めるため、四季折々の風物を折り紙で
折り、インテリアとして生活の中に生かすことを提案されている。中でも雛人
形は特に人気がある。

 

 

組み木

岡山県倉敷市在住の小黒三朗氏の「組み木のひな人形」18組。
小黒氏は「雛人形本来の遊技性を取り戻すべく、子どもが手に取って遊べる
単純で素朴な形のお雛様を、木片を組み合わせるという方法で作ったのが、
組み木の雛人形」であるという。

 

 

 

 

ちりめん細工

岡山県倉敷市在住の山崎節子氏と丸山倫子氏、尾道市在住の神原鹿津子氏の作品12組。
ちりめん細工は江戸時代から女性の手仕事として受け継がれてきたが、福岡県柳川市の「さげもん」
のように、子どもの健やかな成長を祈って一針一針縫い上げ、桃の節供の贈り物として贈られるとこ
ろもある。

 

 

和紙人形

沼隈郡沼隈町在住の中村巴氏の作品18組。

 

紙粘土人形

柏原淳子氏の作品2組。

 当館収蔵の郷土玩具の雛人形146組(土人形62組・土鈴21組・張り子17組・木製玩具10組・和紙人形9組・
竹細工2組・押し絵雛1組・墨人形2組・繭人形1組・ふくべ細工1組・布人形3組)は、一対の内裏雛を中心に大きさは
1〜30cmほどの小型のものを選び展示している。

二、雛人形の飾る場所と飾り方

 初節句を祝う雛段飾りは、客間の床の間などに飾ることが多く、そこは特別の空間となるが、場所を
とるうえ、段を組み飾るという作業が煩雑である。今回は雛人形を飾るために特別の空間を作るのでは
なく、日常にある空間をいかして雛人形を飾ってみた。

 

 

 来客が必ず通る玄関は、こうした季節感あるものを飾るには適した場所であり、下駄箱
利用して観葉植物と一緒に飾るのはいかがだろう。

 

 居間では、テレビ・茶箪笥・電話代などちょっとした空間に、雛人形と桃や菜の花を陶磁器三宝などを
台にして置いてみた。

 

 

 洗面所やトイレなどにも、コーナーや飾り棚を使って、多少濡れる
場合も考えニスのかかった土鈴の雛人形を飾ってみた。

 

 

 

 窓辺階段の踊り場など、各家の間取りに合わせていろいろな場所に飾ることができる。

 

 

 

雛人形は、様々に移り変わってきたが、これからも日本人の心に深く根ざ
し、伝統を巧みに取り入れた新しい雛人形が生みだされていくことだろう。

 

 

 

この企画展の資料として、パンフレット(1部100円)を販売しています。
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